JAうごのSDGsの取り組み
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。 貧困や飢餓、健康や福祉、気候変動といった世界全体が抱える問題を解決し、 すべての人たちが豊かに安心して暮らしていけるように、2030年までに私たちがやるべきことを大きく17の目標に分類したものがSDGsです。
SDGsと協同組合
SDGsの「誰一人取り残さない」という基本理念は、協同組合の「一人は万人のために、万人は一人のために」といった相互扶助の精神と深く繋がっています。
利潤の追求を目的としない協同組合は、地域の人々の協力・理解が無ければ存続できないため、地域コミュニティと一体である必要があります。
そして、その地域コミュニティへ向けた取り組みが、SDGsの目標達成のために大きく貢献していることから、協同組合はSDGs実現の重要なパートナーとして位置付けられています。協同組合の一つである「JA」の要領の中にも、SDGsに関連した内容が盛り込まれています。
JA綱領⇔SDGsわたしたちJAのめざすもの
わたしたちは
- 地域の農業を振興し、わが国の食と水を守ろう
- 環境・文化・福祉への貢献を通じて、安心して暮らせる豊かな地域社会を築こう。
- JAへの積極的な参加と連帯によって、協同の成果を実現しよう。
- 自主・自立と民主的運営の基本に立ち、JAを健全に経営し信頼を高めよう。
- 協同の理念を学び実践を通じて、共に生きがいを追求しよう。
JAうごの目標達成に向けた取り組み
JAうごは、平成10年に町内の3つのJAが合併し誕生した、秋田県内において最も規模の小さいJAになります。
私たちは、合併当初から地域内の生産が盛んな稲作と畜産からの、資源を有効活用した循環型農業を組合員の皆さんと共に取組みをし、「量」より「質」を重視した、この地域に適した高品質農産物の生産に取り組んでいます。
私たちの取り組みは、「食と農」を基軸としたJA自己改革を進め、組合員・地域住民と地域の暮らしを守ることを目的に、持続可能な開発目標のSDGsの17目標の達成に向け6つに分けてた取り組みを進めています。
Ⅰ.持続可能な食料の生産と農業振興
稲作を大黒柱に野菜、花き、畜産の複合農業を展開しながら、土地利用型の生産拡大に取り組み、地域の特色のあるこだわり品目の生産振興に向け、農地の保全・活用に努めます。
行政をはじめとする関係機関との連携強化により、各生産部会での栽培技術の精度を高め、生産技術力の高位平準化による生産量の向上と生産コストの低減を図って参ります。
担い手農家の新規就農者を中心に、農業関連融資や補助事業の提案相談を積極的に行いながら、経営収支に重きを置いた営農指導に取り組んで参ります。
Ⅱ.持続可能な食料供給
JAうご産米は、地域の畜産農家から集積した堆肥を自前の堆肥調整貯蔵施設で完熟化にし、稲作農家と畜産農家の連携による圃場への堆肥投入を継続しながら、肥沃な土壌による化学肥料に依存しない環境負荷の軽減に繋がる稲作を行っており、ネット販売を通じて全国の消費者の食卓に直接お届けしております。
米以外の農畜産物では、地理的表示のGI認証を取得した「ひばり野オクラ」を始め、商標登録の「ブラックきゅうり」や、羽後町で生まれて肥育された純血「うご牛」など地域と密接したブランド化を図り、付加価値農畜産物の生産により、消費者に喜ばれる食材の提供と、生産者のやる気を生み出し地域の活性化に繋げています。
Ⅲ.農業の多面的機能の発揮
JAの青年部、女性部が中心となり、地域住民を巻き込んだ地元の小学校の学校農園活動を支援しながら、食べ物を作る楽しさ、難しさや、収穫の喜びを実体験する食農教育活動へ積極的に取り組んでおります。
JAは地域の大切な農地を次世代、次々世代に繋げるために、自然環境と歴史文化とともに、景観や生態系の保全に取り組み、地域の暮らしに深く関わる大切な役目を担っています。
Ⅳ.農業生産における環境負荷の軽減
JAは各生産品目別に生産履歴記帳に取り組み、使用農薬及び農薬の使用時期、使用量などを定めた栽培基準に従い適切な使用の啓発、指導を行い農薬のドリフト事故等の未然防止に努めています。
JAは地域の産業廃棄処理業者と提携し、年2回農業で不要になったプラスチックや農業ポリのビニール類の回収、処分をサポートするなど、地球温暖化による気候変動を食い止めるため“出来ること”から積極的にカーボンニュートラルに取組んでいます。
Ⅴ.安心して暮らせる持続可能で豊かな地域社会づくりに貢献
JAは共済事業の一環として、毎年管内の園児、小学生を対象にした「交通安全ミュージカル・交通安全教室」や「学童野球大会」を開催し、若い家族世代層へのJA共済による保証提供を行い地域の安全安心な生活環境づくりに努めています。
JAは年金受給者を対象に、年金友の会活動として、グランドゴルフ大会を開催し、健康づくりの促進と、高齢者間の仲間づくりに努めています。
Ⅵ.多様な関係者・仲間との連携、参画
女性部・青年部活動において、地域住民との接点づくりを進めることで、JA事業への積極的な参加・参画に取り組んでいます。
女性部では、家の光記事活用による3つのグループ活動を通じて地域、世代を超えた交流による仲間づくりを強めながら、JA事業への理解と参画を進めています。
青年部では、部員の交流と併せて町内の異業種との情報交換を行い、持続可能な地域農業を目指し、一番のJA応援団として、女性部同様JA事業への理解と参画を進めています。